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なぜ弁護士になったのですか?

大学を卒業後、「これからは地方分権の時代だ」という熱い信念を持って公務員として勤務してきました。その後「より個々の問題に近い立場で仕事がしたい。」という思いを抱き、30歳になるのをきっかけに弁護士を目指すことにしました。

弁護士をしていてよかったと思うことはなんですか?

 やはり、個々の紛争が解決して、依頼者の方から満足していただいた場合です。
 当事務所では相続の事件が非常に多いのですが、もちろん依頼者の権利をしっかりと確保し、その上でも、事件がきっかけで親族関係が決定的に壊れてしまわないように、細心の注意を払っています。

弁護士をしていて辛いと感じることはなんですか?

 個々の紛争が,予想と反する形で終わった場合です。

 弁護士は依頼者から話を聞き、それを前提にいろいろな手続を進めていきます。

 ただ、依頼者からの話は、あくまで「その人が見聞きした情報」ですので、どうしても他方の当事者から見たら違うニュアンスのこともあります。1冊の本でも、表紙から見るのと裏表紙から見るのが異なるように、1つの事実についても、そのとらえ方によって複数の見方があるのです。

 そのため,当初の予想と結論が異なることは,当然あるのですが,事件が終わるときまで,そのことについて,しっかりとフォローすることができなかったときは,自分自身,深く反省します。

 当事務所が「しっかりと話を聞く時間を確保する。」ということに重点を置いているのは,このようなことを少しでも少なくしていくためでもあります。

特によく扱っているお仕事は何ですか?

 最近は相続に非常に力を入れています。

 相続は「争続」とも揶揄されるように非常に難しい問題をはらんでいます。

 「相続」は「事件」であり、1回限りで終わるものです。ただ「親族関係」は,1回限りではなく長く続いていくものです。

 当職事務所としては「揉めない相続」を念頭に、相続前にどのような対策をとっていけばいいのか、いざ相続が起こった場合に、どのように対応していけばいいのかという点について、これまでの多数の相続事件の経験も踏まえ、アドバイスをしています。

読者へのアドバイス

 弁護士に相談する場面は「トラブルが起こったとき」だけではありません。「トラブルが起きそうになった。」「トラブルになるかもしれない。」という場面でも、適切なアドバイスでしっかりと対応すれば「トラブルの発生を予防」することも可能です。

 この「トラブルの発生を予防」する観点からも、一度、相談をしてみて欲しいと考えています。